2009年06月05日

[USB 5.0]6/4イベントレポート

昨日6/4の[USB 5.0]は、奥監督の映像プランナー/舞台演出家としての顔にフォーカス。その活動に欠かすことのできないソフト「ArKaos VJ」を使ったワークショップスタイルでお送りしました。ゲストにアップルストアのVJワークショップでおなじみotona-vj 奥平賢浩さんをお迎えしました。奥平さんも、ふだん"奥さん"と呼ばれているということで、期せずして"奥×奥"対談に!

apple0604_111.jpg

宝塚歌劇団やNODA・MAPで映像プランナーをつとめながら、昨年12月に新国立劇場小劇場で上演され舞台『黒猫』では脚本・演出・映像を手がけ、読売演劇大賞優秀スタッフ賞を受賞された奥監督。今回はその『黒猫』劇シネ版(6/6(土)からライズエックスにて上映!)の映像と、実際に舞台で使用した映像素材で実演しながら、さまざまなテクニックや現場のエピソードが明かされていきました。

舞台『黒猫』は、『カインの末裔』でも舞台となった川崎の工業地帯に住む女"真知子"を主人公に、エドガー・アラン・ポーの短編小説「黒猫」のストーリーを大胆にアレンジした不思議なダーク・ファンタジー。
「舞台にはただのベニヤ板と段ボールしか置いてないんです。それを移動させたり置き換えたりするのと同時に映像も動かしていく、と」
奥平「モニタ上で素材だけ見ると普通の映像なのに、舞台上だとすごく立体的に見えますね。特殊なスクリーン用の段ボールなんですか?」
「米軍が物資を輸送するのに使う、強い段ボールを使いました。でも見た目や質感は、ふつうの段ボールですよ」

kuroneko_1.jpg

出演者の中には、英語を話す女性(リン・ホブディさん)も登場して、映像で字幕も映し出されます。
「舞台で字幕をおしゃれに出すっていうのが夢だったんです。『黒猫』には、これまで"こんなことやりたい!"と思ってたことを、たくさん詰め込みました」
奥平「稽古期間とか、準備はどのようにしていくんですか?役者とのかけ合いのところとか…」
「稽古場に実際にセットを組めたので、映像も出しながら稽古していきました。映像を決めてから役者さんに合わせてもらうところもあれば、演技を決めてから映像をはめていくシーンもあります。そのバランスには気を配りました」

奥平「美術とか照明、他のセクションとのコミュニケーションも重要ですよね?」
「そうですね。僕は昔、クラブでVJをやっていたときもDJに"次の曲は?BPMは?ブレイクは何回ある?"といろいろ口を出して嫌われたり(笑)そういう性質なので、舞台でも他セクションとの連携は必須ですね。機材の進歩や、スキルも上がってきて、だんだんこちら(映像側から)の提案に乗ってもらいやすくなってきました」

kuroneko_2.jpg

工場、病院、廃墟など、『USB』や奥監督の映画と共通するシーンも多く出てきます。
「映画のロケハンや撮影でも、舞台で使えそうな、いろんな場所のテクスチャーを収集したりします。特に『USB』ではイヤというほど病院に行きましたからね」
奥平「たとえば手術室とか、本物みたいなセットを組んでやってみたい、とか願望はないんですか?」
「舞台は映画とちがって、"見立て"や"ごっこ"をお客さんと共有できるのが魅力だと思うんです。NODA・MAPの『THE BEE』では紙一枚で表現していましたけど、そういうのが"かっこいい!"と思ってしまうんですよね。そんな中で、お客さんには"どれが映像なのかわからない"と思わせるような質感で表現していきたいな、と」

奥監督と奥平さんの、"舞台×映像"への真摯な想いあふれるディープなトークとなりました。

kuroneko.jpg

6/6(土)ライズエックスにて上映される『黒猫』劇シネ版で、その全貌を体感してください!

『USB』公式サイト
『USB』公式モバイルサイト
posted by USB staff at 09:44| イベント情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。